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小惑星探査機「はやぶさ2」が着陸成功、生命誕生解明のカギが東海地方に 愛知・岡崎市

6分の動画 2/22に公開 0
 2月22日午前8時10分ごろ、小惑星探査機「はやぶさ2」が、小惑星「リュウグウ」への着陸に成功しました。狙いは「リュウグウ」の岩石などを採取することですが、その岩石の到着を首を長くして待っている人が東海地方にいました。

 2月のある週末、名古屋市中区にある中部大学名古屋キャンパスにやってきた子どもたち。その目的は。

「宇宙の勉強をするため」(小学3年)
「宇宙飛行士になるため」(小学4年)
「将来の夢は医者です。医者で仕事をしてから、医学を生かして宇宙につなげられたら」(小学5年)

 宇宙が大好きという子どもたちが参加していたのは、宇宙を題材にした「地球子ども村 宇宙教育センター スクール・プログラム」という教育プログラムです。

 この日は、今まさに進行中のミッションが取り上げられていました。それは、小惑星探査機「はやぶさ2」が取り組むビッグミッションです。

 「はやぶさ2」は、2010年に小惑星の砂を地球に持ち帰ったことで話題を呼んだ、「はやぶさ」の後継機。

 小惑星リュウグウにタッチダウン、つまり着陸して、砂や石などのサンプルを採取、持ち帰ることが最大の目的です。

 JAXAによると「はやぶさ2」は2月22日午前8時10分ごろ、タッチダウン成功を示す情報を確認したそうです。

 地球を出発してから約4年。思わず、涙ぐんでしまう人も。

「本日、人類の手が新しい小さな星に届きました。結果として、想定の中ではベストの状態で着陸。思い通りの着陸ができた」(はやぶさ2 津田雄一 プロジェクトマネージャ)

 サンプル採取のための仕掛けも、予定通り動いたという、今回のタッチダウン。

 もし無事にサンプルを採取出来ていて、地球に帰還できれば、地球や海、そして生命誕生の謎を解明する手がかりになることが期待されています。

 そのナゾ解明のカギを握る場所が、実は東海地方にありました。それは、愛知県岡崎市にある国立の研究機関、分子科学研究所です。

 「はやぶさ2」が無事リュウグウからサンプルを持ち帰れば、その一部を、大東琢治先生が分析することになっています。

 早速、サンプルが入ることになる特別な装置を見せてもらいました。

「こちらが走査型透過X線顕微鏡の装置のハッチになります」(分子科学研究所 大東琢治 助教)

「見た目じゃ何をするのか、どういう風に使うのか、ちょっと想像がつかないです」(記者)

「こちらからX線が入ってきます。ものすごく目で見えないくらい小さい点に絞って、試料(リュウグウのサンプル)を通ったX線を測定する。そこの状況を見ることで、有機物が何であるかを分析できる」(分子科学研究所 大東琢治 助教)

 貴重なサンプルを壊すことなく、どんな有機物が入っているか精密に分析できるのは、世界でもごく限られた機関だけ。

 サンプルを運搬するための専用コンテナも開発済みです。万が一、地球の大気に触れて変質してしまうことがないように、取り扱いのリハーサルを重ねています。

 しかし実は、大東先生、宇宙については専門家ではないため、分析の依頼は戸惑いがあったといいます。

Q.最初に声がかかったときは?
「冗談だと思っていました。本当に思いもよらぬ形で声をかけていただいた」(分子科学研究所 大東琢治 助教)

 そんな大東先生が出す有機物についての結果こそが、リュウグウがもたらす成果を研究する基礎になると言います。

「そもそも取ってきた石の中に、有機物があるのかがわかるのか最重要ポイント。有機物が何であるかを解き明かすカギを彼らが持っている」(初期分析チームのリーダー 海洋研究開発機構 伊藤元雄さん)

「ワクワクしますね、非常に。何が見えるんだろうと。誰も見たことのないものが、見えてくるのは非常に楽しみ」(分子科学研究所 大東琢治 助教)

 東海地方でも待ち望まれている「はやぶさ2」の帰還。「はやぶさ2」はこの後もサンプル採取に挑戦した上で、来年末に地球へ帰ってくる予定です。