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  • 卒業生から新1年生に贈る 6年間使い続ける「自分だけの机」 岐阜・美濃加茂市

    小学校の教室で使っている机。学年が上がると別の机に変わりますが、岐阜県美濃加茂市の小学校では同じ机を6年間ずっと使い続けるといいます。そのワケとは?

    岐阜県美濃加茂市の山之上小学校。子どもたちが使う机はちょっと特別なものでした。

    「お姉ちゃんがつくってくれました」
    「6年生まで使うから大切にしていきたい」(小学3年生)

    3年生の子どもたちの机。実はこの学校の卒業生が天板の制作に関わったもので、入学するときにプレゼントされました。この同じ机を6年間使い続けます。

    天板の木は、美濃加茂市の山から切り出したものです。

    「毎日使う生活に必要な木だったけど、生活の文化が変わって使われなくなった」(美濃加茂市 農林課 山田夕紀さん)

    アベマキという品種の木。昔は薪などに使われていましたが、徐々に需要が減ったことで伐採されず、枯れて倒れてしまう木もあり、山は荒廃していたといいます。

    「切るのにはお金がかかりますので、やはり木がちゃんと売れていかないと山の木というものは切られていかないので」(美濃加茂市 農林課 山田夕紀さん)

    使い道のなかったアベマキを学習机の天板にすることで、その活路を見出したのです。

    2月6日、机になるアベマキの伐採が行われました。

    木が倒れる様子を間近で見守った子どもたち。この木から天板に仕上げていきます。

    加工するのは地元の製材会社「丸七ヒダ川ウッド」。これまで取り扱ったことのなかったアベマキに、最初は苦労したといいます。

    「焦げがでるほど刃物がまけてしまう。それぐらい堅い木で苦労しました」(丸七ヒダ川ウッド 神戸 友弘さん)

    ヒノキと比べると、倍以上の堅さがあり、加工には向いていないといいます。

    そのため、特殊な機材を導入しました。

    今年卒業する6年生が、最終工程の天板づくりを1月に行いました。新1年生のために思いをこめ、丁寧に磨きます。

    「一生懸命つくったので、大切に使ってくれたらうれしいです」
    「アベマキの机を6年間大切に使ってもらいたいし、この机で勉強をたくさんしてほしいです」(6年生)

    2月6日。新1年生に机が手渡されました。

    「がんばって勉強してください」(6年生)
    「ありがとうございます。大切に使います」(新1年生)

    美濃加茂市で4年前から始まったこの取り組み。子どもたちに地元の山の現状について理解を深めてもらうことを期待しています。

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