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  • 畳や鬼瓦が見直されている背景、家族経営の畳店と25歳の女性職人の取り組みとは 愛知

    日本の家屋に昔から使われている、畳や鬼瓦が最近見直されています。
    おしゃれなデザインの畳、かわいらしいチョウの柄の鬼瓦など、最新の事情を取材しました。

    最近、畳が再び注目を集めている?

    名古屋市南区にある畳店「伊藤畳商店」。近年、畳の需要は減り業界全体が落ち込む中、こちらのお店が元気な理由がありました。

    「初代です」
    「2代目です」
    「3代目です」
    「未来の4代目です」(伊藤畳商店のみなさん)

    中小企業などでの後継者不足が深刻な中、こちらお店にその心配はなさそうです。
    最近では生産がピーク時の6分の1まで落ち込んだ畳業界。新しく設備投資をしていかないと生き残れないため、この店では2年前に1台1000万円以上もする機械を2台導入したといいます。
    最近では、畳とは思えないおしゃれなデザインの畳が話題となっており、畳が再び注目を集めているといいます。

    そのおしゃれな畳とは、なんと色の付いた畳。黄色や紫、ピンクなど数十種類もあるといいます。

    「非常にこういう畳を選ぶ人が増えています。服と一緒で畳も着替える形で使ってもらっています」(伊藤畳商店 伊藤裕司 社長)

    また、畳を市松模様にすることで和室がすっきり見えることから、こちらも若い層を中心に売れているといいます。

    さらに。

    「この薄い畳は、畳のない家に畳を敷くための“置き畳”です」(伊藤畳商店 伊藤裕司 社長)

    通常の畳の厚みは55ミリですが、この置き畳は13ミリで約4分の1の厚みです。

    「日本人は(床に)寝転んだり座ったりするので、じかのフローリングよりも“畳の上がいい”という要望があり、(何枚か)並べれば和室みたいになります」(伊藤畳商店 伊藤裕司 社長)

    このような新しいタイプの畳の登場の影響か、最近では新築一戸建て住宅の中に、和室や畳コーナーを作る割合が増えているというデータもあるといいます。

    かわいらしい“鬼瓦”の登場?

    さらに愛知県が日本一の出荷量を誇る伝統産業、瓦。中でも厄よけの意味もある“鬼瓦”は古くから日本家屋のシンボルでした。

    愛知・高浜市にある鬼瓦工房「伊達屋」。取材班が訪ねると、25歳ながらすでに職人として7年目の伊達由尋(ゆひろ)さんがいました。

    「(女性職人は)皆さん珍しいって言われます」(鬼瓦職人 伊達由尋さん)

    手にしていたのは由尋さんの曽祖父(ひいおじいちゃん)が作った鬼瓦の型。
    型は代々大切に受け継がれ、由尋さんはその型を目指し日々練習を重ねています。そして、最近では弟・広夢(ひろむ)さんも職人に加わりました。

    由尋さんは鬼瓦職人の魅力を、こう語ります。

    「私は手作りという仕事にとても魅力を感じていて、自分で粘土から作り上げていくのが楽しい」(鬼瓦職人 伊達由尋さん)

    そんな由尋さんは最近“新しい”鬼瓦を作ったといいます。

    「家の中を華やかに彩るために、こういうデザインで。いっぱいいろんなものをつけてみました」(鬼瓦職人 伊達由尋さん)

    由尋さんが作った鬼瓦は、屋根の上ではなく家の中に飾る鬼瓦。チョウが飛び花が咲き誇る、従来のいかつい鬼瓦のイメージは全くありません。

    「私は女性なので華やかなもの。それでいて“女性が好む花”をイメージして作っています」(鬼瓦職人 伊達由尋さん)

    他にも瓦の材料でかわいらしいキーホルダーを作るなど試行錯誤を続けています。
    さらに由尋さんは今、工場の敷地内にあるこちらの空き家で新たな取り組みを考えています。
    1階部分は瓦の手作り体験ができる体験工房。2階は作品を展示するギャラリーにする予定だといいます。

    「たくさんの子どもたちに“僕も将来この仕事に就きたい”と思ってもらうことで、この伝統を残していけるかなと思います」(鬼瓦職人 伊達由尋さん)

    しかしリフォーム費用がないため、現在クラウドファンディングで資金を募集中。
    今年の夏のオープンを目指しているそうです。

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