• クイズとき子さん
  • 「空に広げた手」 クイズとき子さん第60問

    1228:1
    第60話 空に広げた手
    タナカカツキ:クイズとき子さん
    7分の動画・2017/11/22に公開

    本館への小道は
    いつも美しく整備されてる

    積み上げられた薪も
    机や椅子も均等に

    感動したのは
    流し場の
    水切りラックに並べられた食器類

    誰がやったんか
    等間隔で美しく

     

    雑務こそ

    面倒くさいと思うことこそ
    丁寧にやる
    ほな、気持ちが集中する

    いつしか没頭する
    心が何かに没頭しているときって
    静かな時間が訪れてるんやな

    そうすると
    骨を折る作業も
    やり終わった後はなんか気分がすっきりする

    ささいな雑務も丁寧にやれば
    気持ちええっていう
    あたまの中の回路ができあがってしもたら

    もう、その後はもう
    面倒くさいって思えへんよな
    気持ちのいい習慣だけが残る

    青山やったらわかるやろ

    わかるわ…
    めっちゃわかる
    だから、わたし気持ち乱れたときは

    掃除ばっかりしてたんやもん
    それこそ
    私の分野やん

    だから
    この会で執り行ってる
    ワーク、セッションは

    ほぼ、青山が普段やってることの延長や
    どう?そやろ?
    青山、どうや?ここに来て

    ちょっと手見せてみ

    きれいな手や

    ちょっと
    ちょっとなんやのん

    ふやけてたやろ?

    ん?

    会に来た初日は
    手ふやけてたやろ?
    痛々しかったで

    ここに来る前は
    手洗ってばかりおったんやろな

    そんなとこ、みてたん

    手にはな
    必要な細菌もいっぱいついてるんやで
    むやみに洗うもんやない

    本来あるはずのバリア機能まで奪ってしまうやろ
    細菌はな
    僕らの体を守ってくれる

    なんやろ、こう
    ほら、て、手のひらだけやないで
    人はほとんど細菌やもん

    細菌?

    1人のな
    1人の人間にすんでいる細菌は
    もう約、もう、なんや100兆以上や

    それらの細菌がもしおらへんなったらな
    僕らもう10分の1やもう
    ほぼ細菌やで

    9割が細菌、微生物でできてるんやもん

    ほ、じゃあ

    人間ちゅうのは
    10分の1のサイズなん?ほんまは

    そうや
    こんなもんや

    ちいさ

    ほぼ細菌や
    現代人はそういう事はもう
    科学や頭ではわかっているはずやのにな

    遠ざける
    バイキンやいうて一緒くたに遠ざけようとするんや

    うん…

    この火かってそうやな
    火を見る生活もうないやろ?

    生活から遠ざけた
    それまで人はずっと火のある生活やった
    暖をとるため

    ものを加工するため
    もー、闇を明るくするためな
    食べ物を煮たり焼いたり

    ゴミ燃やしたり
    ときには信仰のためな
    長い長いあいだ

    人は火とともにあったんや
    火がどれだけ人を癒やし、調律し
    心や気を揃えるパワーがあるか

    都市生活の中で
    もう焚き火なんてほぼ不可能やろ?

    うん
    ここでは毎日やってるな、焚き火

    うん
    ここでの生活は火とともにある
    火は必要や

    ここには必要なものだけある

    平田くんの言う通り
    私はここに来てからは
    むやみに手を洗うことはないし

    不揃いや乱雑にイライラしたり

    囚われたりすることなく
    普通の人のように
    振る舞える

    朝はトントン気功から始まり
    気を揃え
    宇宙の配列に寄り添い

    調和しているから
    心身に負荷がかからへん
    五感が活発に反応するから

    感じることに夢中になれる
    だから心が無駄にさまよったり
    乱れたりしている暇は無い

    うん
    平田くんのいうてること

    ようわかる

    この感じはな
    いくら言葉でいうても
    そう体が感じていることを

    言葉にして伝えても
    伝えきれん
    もどかしいんや

    感覚ちゅうのは実践でわかるもんなんやな
    街の喫茶店で言葉並べて
    話しているときは

    もどかしかった…

    平田くん、伝えようとしてくれてたな

     

    目に見えへん

    配列が仕込まれてたり
    並んでたり
    揃ってたり、裏では見事に

    均整がとれてて
    人はそういうものに
    いつも触れたがってる

    自然の隠された配列を感じたり
    気づいたりすること
    ほんで

    ぼくらはそれに触れるたびに
    安心したり
    エネルギーを

    貰ったりするんやないかな

    世界との調和を
    この手が証明してる

    え?

    あれだけふやけてた手が

    こんなキレイに…

    ん…

    ひら、平田くん…
    んぐ…
    ひ、ひ、平田くん…


    つづく…

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