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  • ポスターはインパクト勝負 「誰が、鹿や。」天然記念物がぼやく まちの魅力をPRする秘策とは

    今、東海地方で話題となっている“おもしろポスター”。それぞれのまちの魅力をPRする斬新なポスターのつくり方とは?

    「ニホンカモシカ」でインパクトがあるポスター

    話題のポスターがあるのは、三重県菰野町。

    「ありました。これですね、噂のポスター」(記者)
    ポスターに大きく写されているのは、御在所岳に生息する「ニホンカモシカ」。

    迫力ある表情も印象的ですが、ユニークなのはその“キャッチコピー”。

    地元の人たちに見てもらうと。
    「インパクトはあるんかな」「わけわからん」(地元の人)

    地元の人すら驚く、そのキャッチコピーは『「誰が、鹿や。」※ニホンカモシカは、牛の仲間です。』

    名前に“シカ”とついていますが、国の天然記念物にも指定されているニホンカモシカは“シカ”ではなく、“ウシ”の仲間。

    菰野町は御在所岳や湯の山温泉などの観光地があり、年間250万人が訪れていますが、ある危機感からこのインパクトのあるポスターがうまれたといいます。

    「町に関わる“関係人口”を増やすことが、観光施策の大きな重要なポイント。今までのポスターだと流しちゃう感じですが、おっ!と足を止めていただく」(菰野町役場 観光産業課 藤井隆道さん)

    そこで町役場では、若いアイデアと町外からの視点を入れようと名古屋の大学生たちの力を借りたといいます。

    「我々も思いつかなかったところ、期待以上のものができたかなと思う」(菰野町役場 観光産業課 藤井隆道さん)

    このユニークなポスターについて専門家は。

    「何だろこれ?という不可解さを残すという点で非常にクリエイティブとして良いところを狙っている」(社会情報大学院大学 谷口優 准教授)

    自虐の「キャッチコピー」が話題のポスター

    “あるキャッチコピー”がSNSなどで話題となった、過疎化が進む愛知県豊根村。高齢の男性が笑顔で抱えているのは“チョウザメ”。

    そして、キャッチコピーには、『チョウザメが、村の人口を超えましたので、食べに来てください。』

    自虐ともとれるコピーに込められた思いを聞いてみると。

    「ぜひ、増えたチョウザメを食べにきてほしいと思い、その思いを込めて作りました」(豊根村地域振興課 稲垣淳さん)

    村の人口1105人に対して、チョウザメは約4000匹。7年前から繁殖を始めていて、チョウザメの卵である高級食材キャビアを村の特産品にしようとしています。

    そして、去年9月から豊根村の周辺市町村にこのポスターをはりだしました。

    「(SNSで)3万件近いリツイートとか“いいね”をいただいておりまして。村に来るお客さんがポスターを見たと口にされる方が増えまして。大変ありがたい」(豊根村 地域振興課 稲垣淳さん)

    横の写真を縦に 型破りなポスター

    愛知県豊橋市に5月にオープンした道の駅「とよはし」に行ってみると、横向きの写真が縦になって飾られたポスターが。

    「縦にすると、ちょっとインパクトがあると思うので、採用しました」(豊橋市観光振興課 伊藤千晶さん)

    実はこのポスター、縦に飾るのが正解だそうで、キャッチコピーにも『この広がりは、縦のポスターじゃ無理!』とありました。

    縦写真ではおさまりきらない魅力を伝えたかったそうなんです。

    「海と空の広さをあらわしたかった。横のままだとなかなかポスターを(展示スペースに)飾るのが難しいので」(豊橋市観光振興課 伊藤千晶さん)

    ポスターの展示スペースは縦に飾るケースが多いため、横写真を縦にするという決断。そんな型にはまらない発想から生まれた一枚だそうです。

    こうした自治体が作るポスターのトレンドを専門家に聞いてみると。

    「自虐ネタでユニークキャンペーンをしかけるのが2011年ぐらいから増えてきて、今はその流れが続いている。やっぱりSNSで拡散されるようなコンテンツにインパクトが必要になってくると思う」(社会情報大学院大学 谷口優 准教授)

    どうにか地域をアピールしたい!という熱い思いと知恵が込められたおもしろ観光ポスター。一度、その土地を訪ねてみてはいかがでしょうか?

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