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  • 「白い幻」と呼ばれるキノコとは、マツタケよりも美味しいとの 声も 三重県

    秋の味覚の代表格といえば“マツタケ”ですが、マツタケより美味しいとも噂されるキノコがあります。
    そのキノコは、三重県のある地域でこの時期にしか採れず、めったに口にすることはできないといいます。

    24日、三重県津市内にあるレストラン「プレーゴⅡ(デューエ)」では、全国から取り寄せた「キノコ」を使った料理が振る舞われる、試食会が行われていました。

    この試食会を主催したのは、三重県内でキノコを研究している、原田栄津子さんです。

    「これはオオイチョウタケのピザになります。みなさん食べられましたでしょうか」(農学博士 きのこアドバイザー 原田栄津子さん)

    こちらのピザの上に乗っているのが、貴重な「オオイチョウタケ」というキノコ。

    色が白く、他のキノコと比べるとかさが大きいのが特徴です。「白い幻」とも呼ばれていて、三重県内では津市と松阪市の山間部にしか群生しておらず、とても貴重なキノコだといいます。

    オオイチョウタケを探しに
    オオイチョウタケの群生地・三重県松阪市飯高地区へ

    取材班は、群生地のひとつ、三重県松阪市飯高地区へ。原田さんの案内のもと茂みを進み、オオイチョウタケが生えている場所を探しました。

    「ありました。立派ですね、オオイチョウタケです」(農学博士 きのこアドバイザー 原田栄津子さん)

    「こういうスギ林に特徴的にはえているキノコなんですね。昔からスギタケといわれている、スギ林にはえるのでスギタケ」(農学博士 きのこアドバイザー 原田栄津子さん)

    生産者によると、オオイチョウタケはこの時期にしかとれず、年に4日間ほどしか良い状態で収穫できないそうで、それが「幻」と言われる由縁だといいます。
    また、この地区では、オオイチョウタケをとって、炊き込みご飯やお吸い物に入れて食べているそうで、味はマツタケよりも旨みがあり、おいしいとのことです。原田さんの調査によると、このキノコを収穫して料理に使っている地区は、全国でも珍しいといいます。

    あまり知られていないオオイチョウタケを多く群生させようと、原田さんや県は20年以上前から人工栽培の研究を進めていて、今回、オオイチョウタケの知名度を広めるため、津市内の飲食店が協力し試食会を開いたのです。
    「和風の料理にも合うと思いますし、他にもシチューにも合うと思います」(参加者)

    また試食会には、珍しいものも登場しました。オオイチョウタケが入った生チョコレートです。
    「(オオイチョウタケが入った)生チョコです」(ムッシュ 伊藤洋一さん)

    作ったのは、津市内で洋菓子店を営む伊藤さん。地元で採れる食材をアピールしたいという思いで、オオイチョウタケ入り生チョコが完成したそうです。

    乾燥したオオイチョウタケを生クリームで煮詰めたあと、エキスを抽出し、こしてからチョコレートと合わせたといいます。

    「(チョコレートで)トリュフを使ったものがあったんですよ。その場合はトリュフがそのまま入っていたので、それとは違うような形で何かできないかと、日本のだしの取り方からヒントを得た」(ムッシュ 伊藤洋一さん)

    “オオイチョウタケ”三重県の新たな特産品になってほしいという思い

    オオイチョウタケの研究は20年以上前から行われていますが、気候変動や土の成分の変化に影響されやすく、キノコが生えなかったこともあり、研究も難しいといいます。
    この地区に昔居たオオイチョウタケ採りの名人ですら、「天然のオオイチョウタケを採るのは難しい」と言うほどの“幻のキノコ”です。

    しかし、原田さんは研究を通じて、このキノコの魅力を広め続け、今後オオイチョウタケが三重県の新たな特産品になることを、期待しています。

    「ここ発信、群生している地域なので、三重県の特産品として、すごくすばらしい食材になると思います」(農学博士 きのこアドバイザー 原田栄津子さん)

     

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