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  • 日本有数のオシドリ越冬地 守り続ける親子の思い 愛知・設楽町

    冬を越すためやってくる、オシドリ。愛知県設楽町のある場所では、最盛期には500羽ほどが飛来するといいます。地道な保護活動に取り組む、親子の思いとは?

    冬を越すために飛来したオシドリたちを、真剣な表情でカメラを覗き込み見つめる人たち。オシドリは敏感で警戒心が強いため、撮影する人たちは小さな隙間などからできるだけ気配を消して、観察しています。

    愛知県設楽町にある、寒狭川沿いにある「おしどりの里」、日本有数のオシドリの越冬地です。

    「きれいですね、いつ来ても」
    「オシドリ自体がどこにでもいる鳥ではないので、こういう場所を作ってもらっているのは、鳥を撮影している人からしたらうれしい限り」(訪れた人)

    この場所で、オシドリの保護活動をしている伊藤徹さん(69)。
    「(Q.この季節が来るとどう?)また始まるなと、運動不足が解消される」(伊藤徹さん)
    オシドリの保護活動を始めたのは、今年1月に亡くなった伊藤さんの父親・仙二さんでした。

    オシドリは高度成長期にハンターの標的となり激減。
    “オシドリがいなければ、設楽町の自然も荒れ果ててしまうかもしれない…”、そう不安を感じた仙二さんが、50年ほど前に活動を始めたといいます。
    しかし、仙二さんが足腰を悪くしたことから、7年前に息子の徹さんへと引き継がれました。

    「(父親にとって)一番は鳥です。“オシドリは来てるか、みんな喜んでくれてるか”、そういう話が多かった。おやじ何やってるんだ、物好きだなって思う時期もありました」(伊藤徹さん)

    そして、仙二さんが長年守ってきたオシドリは、今では最盛期に500羽ほどが川面で群れて遊ぶまでになりました。
    仙二さんが亡くなって初めてやってくる冬。オシドリを守っているのは、伊藤さん親子2人だけではありませんでした。

    「(Q.この場所は?)ここは、みなさんが協力してくれるオシドリのエサ置き場です」(伊藤徹さん)

    伊藤さん親子の活動を支援しようと、全国各地のファンからエサのドングリや大豆などが届くようになったといいます。

    しかし一方で、心配事もあるといいます。それは、8年後には完成する予定の設楽ダムの影響。

    「極端な渇水とか極端な増水があれば、鳥も魚も全て住みにくくなる。この山の中で自慢のきれいな水がなくなるのはさみしい」(伊藤徹さん)

    ダムの建設によって川の流れが変わるなどして、オシドリが来なくなってしまうことを懸念しています。

    「自然を守るなんて簡単にいえることではないし、自分が出来るわけでもないが、ただ鳥がかわいくて、それを見に来てくださる人が感動してくれる、それが嬉しくてやっている、身体が元気なうちはやれるだけのことはやろうと思って」(伊藤徹さん)

    間もなく訪れる冬。今年も伊藤さんは、オシドリと冬を迎えます。

     

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    日本有数のオシドリ越冬地 守り続ける親子の思い 愛知・設楽町
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    5分の動画・2018/11/1に公開

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