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  • オーストラリアで「味の外交官」に 岐阜のスゴ腕料理人の挑戦 女将のまさかの飛び込み営業がご縁に

    岐阜市の小さな料理店の大将が、オーストラリアの日本大使館の料理人として赴任します。「味の外交官」として白羽の矢が立ったワケとは?

    岐阜市の料理人・高見直樹さん。実は、2019年1月から、オーストラリアの日本大使館の公邸料理人になります。

    世界各国にある日本大使館は、日本大使がその国のVIPと交流する外交の重要拠点。コミュニケーションの決め手はおいしい料理とされ、公邸料理人は人呼んで「味の外交官」と言われています。

    高見さんは岐阜市の中心地から離れた住宅街にお店を構え、妻の女将のあいこさんと切り盛りしています。

    客は1日に1組だけ。普段から寡黙な大将。厨房に入ると近寄りがたい緊張感が漂います。

    「本当に集中していると私が後ろを 通っただけで『通るな!』と言われます。仕事が終わったら、ケロッとしてます。(集中しすぎて)1日に体重が3キロ、一気に落ちることもあります」(女将 高見あいこさん)

    大将はスゴ腕料理人

    この日は、大手金融機関の支店長が、大切な客をもてなす席。大将は客の目の前で最終仕上げをします。

    使うのは厳選された全国の食材。もちろん地元の食材も。

    「本日の1品目ですが長良川の天然のスッポンをスープにしました」(高見直樹さん)
    「長良川にスッポンがいるんですか?」(客)
    「天然のスッポンがいます。もうそろそろ寒くなってきているので、冬眠に入る前の時季なんですが」(高見直樹さん)

    一品目から思ってもみない食材。しかし、食べれば笑顔に。

    さらに軽くあぶった牛肉でお寿司をつくったり、カツオの皮を炭で焼き、桜のチップで燻製を作ったり。

    このアイデアには食事に招かれた方も…

    「家でやってみたいな。ああいう風にできるんですね。面白いです、本当に」(招待された客)

    選び抜いた食材、手間を惜しみなくかけた渾身の料理は、1人1万800円から(5人より)です。

    女将の飛び込み営業が切り開いた公邸料理人の道

    公邸料理人になったワケ。そこには寡黙な大将を支える女将の存在がありました。

    中学を出て、板前となった大将と女将が結婚したのは25歳の時。20年以上の修行を経て、2人は5年前、女将の実家で念願のお店を持ちました。

    しかし、まわりは住宅街。「成功しない」と言われ続けてきました。

    「果たしてここで大成功するのかという不安があったので、念には念をということで」(女将 高見あいこさん)

    女将は、万が一、お店が失敗した時には、出張料理人としてもやっていこうと考えていました。

    そこで、女将は信じられない行動に出ます。

    大将が作った自慢の佃煮を手に、ある場所へと向かいました。

    北は北海道、南は沖縄まで。全国のお金持ちそうな家をアポなしで訪ね、「これ本当においしいですから、食べてください。そしておいしいと思ったらぜひご連絡を下さい」と、丸1年飛び込み営業をしたのです。

    「本当に100軒に1軒という確率で、電話がかかってくるだろうなと信じて」(女将 高見あいこさん)

    すると、大将の味と女将の思いが通じたのか、全国から出張料理の依頼が舞い込んできたのです。

    うわさは口コミで広がり、政治家や歌舞伎役者からも注文がくるようになりました。さらにはカンボジアやアメリカなど海外からのオーダーも来るまでに。

    その腕が外務省にも認められ、今回の赴任となったのです。

    こうして岐阜から誕生した公邸料理人。描く夢は想像を超えています。

    「ワニだったり、カンガルーだったり、普段日本人が食べない食材を、オーストラリアは食べる文化があるので、それをうまく日本料理に変換して、喜んでもらえるように考えたいです」(高見直樹さん)

    「味の外交官」への道。未知への挑戦が待っています。

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    オーストラリアで「味の外交官」に 岐阜のスゴ腕料理人の挑戦 女将のまさかの飛び込み営業がご縁に
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    6分の動画・2018/12/11に公開

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